2.スクリプチャー・ユニオンへの発展

 

 第二段階は、一人の熱心な姉妹から始まりました。CSSMが始まってから10年経った頃、一人の姉妹から熱心な手紙が送られて来るようになりました。彼女の名前は、アニー・マーストン。彼女は、ある教会の日曜学校の教師をしていたのですが、子供たちの成長のためには、毎日聖書を読むことが必要だと考え、また子供たちにみことばのすばらしさを味わってほしいと願い、一人ひとりにその日に読む聖書の箇所を、一週分書いて、渡すようにしました。
 ところが、一人の手で、それを行なうことがとても大変になり、CSSMに子供のための「年間の聖書通読計画表」を作るようにと、協力を求めてきたのです。最初の答えは「ノー」でした。しかし彼女が熱心に願い続けたところ、ついにCSSMの理事会は、CSSMの中に「スクリプチャー・ユニオン(SU)」を結成し、毎日の聖書通読の箇所を書いた「通読カード」を子供たちのために発行することになったのです。
 最初のカードは、1879年に、8〜16歳の子供たちを対象に6000枚配布され、8年後には、英国だけで32万枚以上が配付されました。1887年には、現在の「みことばの光」のような解説付きの聖書通読誌が発行されるようになり、それはまた世界に広がり、やがては大人用のものへと発展し、今や140カ国以上に聖書通読の働きが広がっているのです。

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